正しいネクタイの長さ
正しいネクタイの長さとは?
『ネクタイはそれをしめている人より、一歩先に入ってくる』
英国女王陛下のデザイナーとしてしられているハーディー・エイミス卿の言葉です。
ネクタイは目立つものなので、ネクタイの選択には細心の注意が必要だという意味がだそうです。
ネクタイを何本もっていても、長さまで気にされたことのある人はすくないのではないでしょうか?
カラーやデザインで選びがちなネクタイですが、長さによって印象が大分変る様です。
(参考文献 落合正勝 『紳士』と呼ばせる服装術 小学館)
理想的なネクタイの長さの算出方法
ネクタイの長さは小柄な人で、全長142cmくらい、大柄な人で全長146cm以上だそうです。もっと正確な算出方法は、
①タイスペース(シャツ・カラーの逆V字部分)の頂点からベルトすれすれまでの長さの2倍
②首まわりの実寸
③シングル・ノットを結ぶために必要な11cm。ダブル・ノットの場合は22cm
④ネクタイの素材と、結び方に対する若干の余裕。シルク素材のネクタイをきつく結べば、ウール素材以上に余裕が必要となります。結び方も、きつめや緩めを好む人もいると思いますが、余裕の為の長さは1cm程度が望ましい。
例えば身長170cmの人で計算してみますと、タイスペースは42cm、これの2倍ですので、84cmとなります。首回りが39cm。結び方はダブル・ノットで22cm。加えて1cmの余裕をたしますと、合計146cmが理想のネクタイの長さということになります。
(参考文献 落合正勝 『紳士』と呼ばせる服装術 小学館)
短いネクタイは貧弱に見せてしまう
ネクタイが短いと身長が低く見え、胸元が貧弱になることは事実です。
男性の服は、上から下へと流れていきます。上着とネクタイはズボンに繋がり、ズボンは靴へと繋がっていきます。
ネクタイの先端が短いと、服の流れがそこで一端途切れて、全体のバランスを欠いてしまいます。
(参考文献 落合正勝 『紳士』と呼ばせる服装術 小学館)