ネクタイの豆知識
ネクタイの豆知識~ネクタイの結び方~
ネクタイを結ぶ時は、ディンプルが結び目のすぐ下にできるようにし、ネクタイの先端がベルトのバックルに届くようにします。ネクタイは、ぺったんと死んだようになっているのではなく、シャツからほんの少し離れて弧を描くようになっているのが理想です。結びめの大きさは、シャツの襟と襟の間を埋めるくらいにします。
● プレーンノット
① 大剣を上側にしてクロスさせる。
②~③大剣を小剣の周りで一周させる。
④大剣を襟元のループに、身体側から前に通す。
⑤大剣を4で作ったループに上から下へ通す。
⑥結び目付近に入ったシワ(ディンプル)を残すようにして手を添え、もう一方の手で小剣を押さえながら結び目を首元へ上げて、形を整えれば完成。
●セミ・ウィンザー・ノット
①~②大剣を上側にしてクロスし、小剣の下を通して反対側へもっていく。
③大剣を襟元のループに、前から身体側に通す。
④大剣を、小剣の前を横切らせる形で反対側へ。
⑤襟元のループに、大剣を身体側から前に通す。
⑥大剣を④⑤で作ったループに上から下へ通し、小剣を押さえながら、結び目を首元へ上げて、形を整えれば完成。
参考文献:『THE ACCESSORIES』 学研パブリッシング
ネクタイの豆知識~ネクタイの選び方~
正しく選んだネクタイは、かなり平凡なスーツにさえ個性と華を添えることができます。もっとも広く、一年中使えるビジネス用ネクタイ生地は、ピュアシルクです。ウールとシルクの混紡や平織りウールは、涼しい季節のカジュアル向きです。合成繊維はネクタイにはあまり向きません。結び目が天然繊維のもののようには決してならないのです。もう二つ、ネクタイの質を見極める基準があります。
●芯地(形を保つためにネクタイの中に入っている織布)の質は、やわらかく丈夫でなければなりません。ネクタイの先をそっと開いてみて、中の生地の感触を確かめましょう。芯地の先に織縞があったとしても、品質が保証されているとは限りません。印付けはブランドによってさまざまなのです。
●ネクタイの生地は正しくバイアスに裁断するものです。正しく裁断されていれば、ネクタイは首にぴったりつき、結び目も優雅になり、なめらかに下がります。少しでも裁ちが歪んでいると、ネクタイはきちんとしません。ネクタイの真ん中を持ち、自然にまかせてだらりとさせてみます。ネクタイがひとりでにねじれてしまうようでしたら、買うのはやめましょう。
赤はネクタイの伝統的なパワーカラーですが、赤というカテゴリーには、藤色、バーガンディ、赤、赤褐色などさまざまな色が含まれ、どんなベースカラーの男性にもよく合います。ネックウェアの地の色にはその他、濃紺、黒、黄色、ティールブルー、グレー、トープなどもよいでしょう。
ビジネス用のベーシックなネクタイに最適な柄には、以下のようなものがあります。
■ピンドット(細かい水玉)が織り込まれているもの。ふつうはダークな地に淡い、または明るい色のドットが入っています。
■小紋は、小さな幾何学模様がむらなく一定の間隔で配されているものです。
■斜めストライプやペイズリー
無地のネクタイは、柄物のスーツやシャツとのコーディネートに活躍します。けれども、無地のシャツやスーツと無地のネクタイを組み合わせるのは、単調でおもしろくありません。大きなドットは道化じみて見えるのでやめましょう。カンバセーショナルプリント(絵やキャラクター)は、会社のクリスマスパーティーにはよいかもしれませんが、ビジネスシーンでの着用はやめましょう。
(参考文献 『成功する男の服装戦略』 スーザンビクスラー著)